◆「第8波が来た印象は少ないが…」
福岡市早良区にある福岡記念病院です。15日は、午前中に4人の患者が発熱外来に訪れました。
福岡記念病院 上野高史院長「ポツポツ増えてきたという感じでしょうか。重症感がないので第8波が来たという印象は少ないんですけど、全数把握をやめて実数を反映した数字ではないなという風に感じています」
政府は医療機関などの負担を減らすため、今年9月から感染者の報告を簡略化しました。65歳以下で無症状や軽症の人は、陽性者登録サイトに自分で登録し自宅療養となりますが、上野院長は陽性でも報告しない人が少なからずいると指摘します。
上野高史院長「前は無症状でも全数登録やっていたわけですけれども、現在は軽症の場合はご自身で県のサイトに行って登録しないといけない。たまたまかもしれませんが、うちに来た30代の方とかやってなかったですね」

◆患者の多くは無症状か軽症だが…
福岡記念病院は、新型コロナの専用病床を最大32床確保しています。現在は8床が稼働していて、15日の時点で5人が使用しています。
上野高史院長「一般の風邪に近いような咳、痰、発熱が多いような感じですね」
患者の多くは無症状か軽症ですが、高齢者の場合は介護や介助が必要となります。
上野高史院長「食事の介助がいる、人によっては2時間おきに体位交換をやり続けないといけませんから、無症状とはいえ大変」

◆「政府の新方針」効果は
政府の新たな方針では、病床使用率が50%を超え感染拡大期に入った場合は、自治体の判断で「対策強化宣言」を出せるようになりました。さらに、感染拡大が続いた場合には「医療非常事態宣言」を出し、外出や移動を必要最低限にし、出勤を大幅に抑制するなどの呼びかけを行います。
ただし、これまで行ってきた飲食店などへの時短や休業の要請は行わない方針で、果たして効果があるのか疑問が残ります。














