岩手県葛巻町で町外出身者が寄宿舎で共同生活しながら学ぶ葛巻高校の山村留学。
この制度を活用して学ぶ生徒たちが、それぞれの学びの成果について達増拓也岩手県知事と意見交換しました。

15日は達増知事が葛巻高校を訪ね、山村留学で学ぶ4人の生徒からそれぞれのユニークな取り組みについて話を聞きました。
葛巻高校では、町外出身の生徒が寄宿舎で共同生活しながら地域の人たちと協力して町の課題や魅力を学びにつなげる山村留学を2015年度から実施していて、全校生徒121人のうち30人がこの制度を活用して学んでいます。

岩泉町出身で3年生の平石真唯さんは、乳製品やそばなど地域の食材を活用して町の魅力に触れてもらう観光ツアーを企画・実施したことについて説明しました。

(平石真唯さん)
「別れ際にありがとうとか、楽しかったよと言われて、疲れがなくなりました」
また、静岡県浜松市から山村留学している2年生の青嶋帆乃海さんは、郷土芸能部として取り組んでいる葛巻神楽が今週末に広島県で行われる高校生の神楽甲子園に出場することなどをアピールしました。

取り組みを聞いた達増知事は「人口減少が全国で課題となっているが、1人ひとりが各自の取り組みを情報発信することで葛巻町に住む人が増えるかもしれない」と生徒らを励ましました。