「自分だけ生き残った すごく後悔」
法廷で、最終意見陳述を求められた福崎被告。20秒ほど沈黙したあと、「申し訳ない気持ちでいっぱい」と、言葉を詰まらせながら述べました。
福崎純子被告(45)
「お世話になった方々とは、心菜を一緒に育ててきて成長を一緒に共感していたのに、こういうことを起こして裏切った気持ちで申し訳ないです。
新薬が出てきて心菜も体調を崩すことがなくなって、熊本の大学の先生ともコミュニケーションを取ろうとやってきて、これからというところで心菜の未来を奪って、心菜に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
私は心菜に20年くらい生きて欲しかったんですけど、こんなことをして自分だけ生き残って一生苦しみ続けますが、どんなに苦しみ続けても心菜は戻ってきません。すごく後悔しています」
これまでの裁判
当時、大量の薬を服用したとみられ、心菜ちゃんと倒れていた福崎被告。
これまでの裁判で検察側は、「心菜ちゃんの治療を親族から批判されたり、夫に介護の手伝いを頼んだ際に一度、不機嫌な態度を取られ、無理心中を図った」などと主張。
福崎被告は「間違いありません」などと起訴内容を認めていました。
弁護側は、「親族からの言動で自分と娘が周囲に疎まれているという、強い孤独感と疎外感を持つようになっていた」などと主張していました。
判決は7月18日に言い渡されます。