観光客が多く訪れる夏を迎え、宮島口と宮島をつなぐ旅客船、JR西日本宮島フェリー「みせん丸」の安全総点検が行われました。

14日、点検が行われたのはJR西日本宮島フェリー「みせん丸」です。旅客船の安全総点検は、毎年、観光客が多く訪れる夏に行われます。

中国運輸局の運航労務監理官など5人がフェリーに乗り、救命胴衣や消火ホースを確認したり、運航管理者に船の管理状況などを聞き取ったりしました。

また、5月に起きた香川県での船舶火災を受け、エンジンや排気管の点検が今回初めて重点項目に加わり、労務官たちはエンジンにオイル漏れがないか、排気管に防熱対策が施されているかを確認しました。

中国運輸局海上安全環境部長 上田康弘さん
「全般的に点検項目については、適切に実施されていることを確認しました。しかし、これで満足することなく、日頃の自主点検をしっかりやっていただくことを皆様にうながしていく」

旅客船の安全総点検では、こうした現地での点検が中国地方の22の事業者に対し、8月中まで行われるほか、340の事業者が自主点検を行うことになっています。