体験者から話が聞ける貴重な機会

13日午後、2人が富山大空襲の体験を語りました。当時10歳だった稲垣よし子さん(89)は、辺り一面火の海の中、神通川の河川敷に逃げました。

稲垣よし子さん
「富山大橋から神通大橋までの間に人が密集していたんです。そこへ焼い弾をバーッと。それこそ雨が降ってくるような。神通川をずっと捜し歩きました。父にはとうとう会えませんでした」

来場した人はー
「かわいそうだなと思った。平和な世の中になったらいいなと思う」
「平和の意味をしっかりと考えるいい機会になりました」
「同じように伝えられないとは思うんですけど、例えばきょうの展示のように、気持ちがあればできるんじゃないかなと思いました」

長年、富山大空襲の語り部を続けている佐藤進さんは。

語り部・佐藤進さん
「こういう機会を増やしてほしいですね。みんなに知ってもらいたい」

今回の展示会は、体験者から戦争を知らない世代へ、戦争の記憶と平和への思いを継承する場にもなっています。

「富山大空襲展」は7月17日(木)まで富山市・県民会館で開催されています。入場無料です。