高校に期日前投票所設置 投票率アップの鍵を握るのは「子育て世代」

各市町の選管も動いています。若者により手軽に1票を投じてもらおうと、大学や高校への期日前投票所の設置が相次いでいます。
吉田高校 男子生徒
「初めての感覚だったので、すごく緊張した。政治に参加できて、大人に近づけてうれしい」
吉田高校 別の男子生徒
「選挙活動の車が通っていて、がんばっている人の名前を入れようと思った。関心はあまりなかったが、今は少しある」
吉田高校 女子生徒
「みんなより先に投票して、一歩先に進んだ感じ」
吉田高校 別の女子生徒
「政治についてしっかり考えるいい機会になった」
地方自治が専門の広島修道大学・澤俊晴教授は現役の学生、生徒だけではなく、「子育て世代」も若年層の投票率アップの鍵を握っていると指摘します。
広島修道大学 澤俊晴教授
「親が投票に行かないという家は子も行かないという気がして、そういう学生もいる。親が一切行かない家庭は、投票の仕方も分からない。どこが自分の投票所なのかも知らない。ハガキが届いても親も捨てるから自分も捨てるとなる」

総務省の調査では、子どものころ親の投票に同行したことがある人は同行したことがない人に比べて、投票する割合が20ポイント以上高いことがわかっています。
広島修道大学 澤俊晴教授
「子どもに背中を見せてる親が投票に行く姿を見せないといけない。若者だけに特化した対策ではなく、子育て中の親に投票に行くことを考えてもらうことが大事」