嘘?本当?しっかりとした「情報検証」が重要
選挙のたびに増える「フェイク情報」に惑わされないため、投票する前に、私たち有権者に求められることは「情報検証」です。「誰がその情報を発言しているのか?」「発言している人の専門性は?」「メディアはどのように報じている?」「他の人はどう発言している?」…などを、しっかり確認することが求められます。
◆国際大学 山口真一 准教授
「何の専門性も無い人が、すごくドヤ顔で『○○だ!』発言していることも、SNSではよくあります。そういったことを確認しましょう」
「様々な情報源・メディアに触れる」ということも「情報検証」で大切なことです。SNSや動画共有サービスでは「自分の見たい情報が優先的に表示される仕組み」があります。SNSや動画サイトなどを見ている際に「おすすめ」で表示される動画や投稿が、まさにそれです。
その結果、「SNS上で多様な意見を見ているつもり」が、自分の気付かないうちに、「実はものすごく偏った意見にばかり触れている」…ということもあるのです。

■国際大学 山口真一 准教授
「『多様なメディアに触れる』のはもちろん、それだけではなく、SNS上でも『少し意識して、他の意見を見てみる』ということを心がけるだけで、ずいぶん視野・視点が変わってくると思います」
■国際大学 山口真一 准教授
「全ての情報を検証するのは大変なんですけど、『自分がSNSでシェアしたくなった時』や『誰かに言いたくなった時』だけでも、真偽を確かめる『ファクトチェック』心がけてほしいです。『謙虚な気持ち』で情報空間に接する。そして『情報検証をしっかりする』という癖を、つけてほしいと思います」
これからの時代の選挙は、「インターネット・SNS・動画投稿サービスなどが“主流”になっていく」と予想されています。そんな、ネットが“当たり前”になりつつあるからこそ、目の前の情報だけを鵜呑みにするのではなく、私たち1人1人に、しっかりとした「情報検証」が求められます。
参議院議員選挙の投開票日まで1週間を切った中、改めて、「ネット」や「SNS」との向き合い方を考えてみませんか。参議院選挙の投開票日は、今度の日曜日=7月20日です。