7月7日は「そうめんの日」。夏といえば「そうめん」ですが、「いつも同じパターンになり、飽きてしまう」といった声も。そこで、そうめん研究家のソーメン二郎さんと、一生飽きない「無限そうめん」レシピを考案しました。

■そうめんをゆでるときのポイントに「梅干し」

おいしいそうめんの食べ方を教えてくれるのはそうめん研究家のソーメン二郎さん。

基本中の基本、おいしいそうめんの茹で方があるそうなんです。

日本ソーメン学会会長 ソーメン二郎さん
「沸騰しているお湯に、あるものをいれると、非常にそうめんにコシがでるんです。こちら梅干しです」

沸騰したお湯に梅干しを入れるだけ。

ソーメン二郎さん
「クエン酸の効果で小麦がきゅっと締まるんです。デンプン質が外に出にくくなって、いわゆるコシがしっかりすると」

麺を入れたあとも注意点があるそうです。

ソーメン二郎さん
「みなさんずっと混ぜてるんですよ」

麺に傷がついて小麦の風味を損なうので、かき混ぜるのは最初に麺をほぐすときだけでいいんです。

ゆであがった麺は、もみ洗いして表面の油をしっかり洗い流します。

ソーメン二郎さん
「そうするとツルッとサラッとしたそうめんになります。これみなさん、やってないんです」

最後はギューッと押してしっかり水分をとれば、おいしいそうめんの完成です。

■「キムたく」「ニラ玉」絶品そうめんレシピ

さらに、絶品そうめんレシピを教えてもらいました。

ソーメン二郎さん
「キムたくそうめん。キムチとたくあんですね。お米に合うものはそうめんにも合う」

用意するのは冷蔵庫に残りがちな具材が中心。納豆、キムチ、たくあん、青ネギ、新ショウガにもみじおろしです。

調理は簡単、好きな順番で具材を乗せていくだけです。

続いては、「ニラ玉そうめん」。

用意する食材はニラと卵だけ。あとは調味料、塩、コショウ、醤油、砂糖に酒、そしてオイスターソースです。

油をひいたフライパンに卵を入れてかき混ぜます。そこにニラを投入し、塩コショウで味付けしたら、隠し味のオイスターソース。

そして、醤油、砂糖、酒で味を調えたら、火を止めてからそうめんを入れるのがポイント。

ソーメン二郎さん
「火をかけた状態で、そうめんを一緒にまぜてしまうと、どんどん水分が飛んでしまって、固まってしまう」

調理の時間はわずか5分。簡単に作れました。

■教えたくなる「そうめんの知識」鯛と合わせた郷土料理が多いのはなぜ?

出水麻衣キャスター:
そもそも「そうめん」はどこから来たのでしょうか。

そうめんの源流「索餅(さくへい・さくべい)」は、奈良時代(700年代)中国から伝来したと言われています。小麦粉と米粉を練ってねじった食べ物で、語源の上でも索麺(さくめん)が素麺(そうめん)に変化したのではないかということです。(全国乾麺協同組合連合会HPより)

そして、そうめんはさまざまな郷土料理にも採用されています。

農林水産省のホームページ「うちの郷土料理」では、各地域の郷土料理についてレシピや歴史が掲載されているのですが、そうめんを使った郷土料理が18品紹介されています。

傾向としては鯛を使ったそうめん料理が多く掲載されているそうです。

鯛は「めでたい」と縁起物とされていますが、実はそうめんも細くて長いということで縁起物とされているため、無病息災を願うときに食べられるそうです。

【ご当地の味!そうめんの郷土料理】
▼鯖そうめん(滋賀・長浜市)
焼いた鯖を煮込んだ出汁にそうめんをからめる

▼酢味噌そうめん(愛知県の一部地域)
味噌・酢・砂糖でつくった酢味噌をゆでたそうめんにかける

みりんと酒を鍋に入れて火をかけ、味噌・酢・砂糖を伸ばしてつくった酢味噌を、ゆでたそうめんにかけるだけ。上にキュウリやミョウガ、ゴマを散らしてからめて食べるとすっきり美味しくいただけるということです。

そして家にあるものでできるソーメン二郎さん考案の「アレンジめんつゆ」も紹介します。

【ソーメン二郎さん考案 アレンジめんつゆ】『ラク旨!無限素麺レシピ』(扶桑社)

▼緑茶1:めんつゆ1
テアニン(アミノ酸)がめんつゆとマッチ。ジャスミン茶もOK。

▼牛乳1:めんつゆ2
マイルドなコクに。トマト・ツナ・バジルでイタリアン風にも。

▼ハイサワーレモン1:めんつゆ1
甘くないさっぱりしたレモンでシュワシュワの新食感。