酷暑の中、欠かせないエアコン。「何℃に設定すればいいのか」「ずっとつけている方がいいのか、ちょっと出かける時は消す方がいいのか迷う」など、使い方に関してもっと知りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。おトク&快適なエアコンの使い方を、消費生活アドバイザー・和田由貴さんの見解も交え、山中真アナウンサーがプレゼンします。

夏の家計を悩ませる「エアコンの電気代」

 家電製品別に見た夏の電力消費割合(午後7時台 2023年 消費者庁まとめ)は、「エアコン」が38.3%でやはり大きな割合を占めています。心配なのが、電気代。夏の電気代の平均額は、世帯人数別に見ると次のようになっています。

【世帯人数別の平均額】(2024年・総務省統計より)
 1人:6771円
 2人:1万732円
 4人:1万2997円
 6人以上:1万6996円

 エアコンを我慢するのはもはや不可能な暑さですが、電気代は少しでも安く抑えたいところです。

 まずは「設定温度」に注目。エアコンの設定温度は、設定温度を1℃上げるだけで、10%の節電になります。無理は禁物ですが、自宅のエアコンの設定温度が低めの人は、見直してみてもいいかもしれません。

 ここで注意したいのが、「室温」と「設定温度」の違いです。環境省は、夏場の「室温」の目安として28℃を推奨しています。この28℃は「冷房の設定温度」ではありません。古いエアコンなどでは、設定温度を28℃にしても室温は28℃にならない場合もあるため、部屋に温度計を置いたうえで、エアコンの設定温度を調整してほしいところです。