伝統的な技術で製造されたものなどを指定する広島県伝統的工芸品に福山市に伝わる「手織中継表」が加わりました。

「手織中継表」は、江戸時代初期に福山市南部で考案されたもので、短いイグサを交差させて織り上げた畳表の最高級品です。

福山市経済部 渡邉真悟 部長
「広島県伝統的工芸品として指定します」

ただ1人、製造法を受け継ぐ岡本祐子さんに10日、伝統的工芸品の指定書が贈られました。岡本さんは、文化財の保存団体に勤める姉のすすめで、2018年、国の選定保存技術保持者の来山淳平さんに師事し京都市から移住。2022年に自身の工房を福山市内に構えました。

織機を使って畳表や円座などを作っています。

岡本祐子さん
「今まで、やってこられた方、努力されてこられた方、あってこその私の名前を出させていただいたのかなと思っております」

伝統的工芸品には今回、大竹鯉のぼりや大竹手すき和紙も指定されました。