子ども食堂も物価高に苦しむ
熊本市南区で「こども食堂」を運営する吉尾英美さん。利用者からは物価高による切実な声が上がっているといいます。

あきた寺子屋食堂 吉尾英美 代表「『買い物を控えている』『クーラーをなるべくつけないようにしている』といった声がある。だから『こども食堂で食べられるのがすごく助かる』と言ってもらっている」

月に1回開いているこの食堂では、2025年3月に始めた時には30人ほどの利用者でしたが、70人ほどに増え、キャンセル待ちも出ています。
最近は生活に苦しい高齢者の姿も目立つといいます。
吉尾代表「だいたい毎月10日から翌月の予約を始めるが、10日には8割から9割が埋まる」
別の「こども食堂」でも物価高が運営を圧迫しています。1食あたりの単価は4年前は100円程度でしたが、今は約200円と倍になっています。

楡木子ども地域食堂なごみ 渡邉和代 代表「やっぱり運営費はひつ迫するんですよね。(材料が)なかったら買わなければいけないし、だからといって、喜んで来る子どもたちに無料の提供は続けたいと思っている」
ここでは経済的に苦しい人たちに食材などを無償で提供する「フードパントリー」も行っていますが、物価高の影響で、10分程度で予約が埋まる日もあるといいます。

物価高で人々の生活が苦しくなり、そうした人達を支える子ども食堂も運営が苦しい状況に。子ども達のセーフティーネットを守るためにも物価高対策は待ったなしの状況です。
