■MLB ブルワーズ3xー2ドジャース(日本時間10日、アメリカンファミリー・フィールド)

ドジャースは延長の末、サヨナラ負けで今季ワーストを更新する6連敗を喫した。大谷翔平(31)は3打数ノーヒットで、押し出しの先制点を含む2四球1打点で貢献したが2戦連続の逆転負け。

1点リードで迎えた9回裏は8回途中から続投のT.スコット(30)が、2本のヒットで1死一・二塁のピンチを招くと、代打のA.ボーンに同点タイムリーを浴びた。延長10回裏はK.イェーツ(38)が1死三塁でJ.チョーリオに決勝タイムリーを許し、無念のサヨナラ負け。4月28日以来の先発復帰となったT.グラスノー(31)が5回(85球)を投げ2安打1失点(自責0)の粘投も、終盤に救援陣が守り切れず。

これで7月序盤の9連戦が終了。ホワイトソックス戦では3連勝したが、アストロズ、ブルワーズに3タテを食らい泥沼の6連敗。悪い流れを断ち切れず、次戦は1日挟んで敵地(サンフランシスコ)で同地区2位・ジャイアンツとの直接対決を迎える。

ブルワーズ先発は21年にエンゼルスに所属していたJ.キンタ-ナ(36)。大谷の第1打席はカウント2-1からファールで粘り続け、最後はフルカウントから10球目のスラーブ(スライダーとカーブを合わせたような変化球)に空振り三振。

3回の第2打席は2死無走者の場面で、大谷に対して丁寧な投球を続けるキンタ-ナに、カウント2-2からスラーブを打ち上げて中飛。相手センターのJ.チョーリオがスライディングキャッチの好守備で、ヒットにならず。

両チーム無得点で迎えた5回、2死から下位打線が2つの四球とヒットで2死満塁のチャンスを作り、大谷の打席へ。際どいコースを攻めるキンターナのボールを大谷はしっかり見極め、ストレートの押し出し四球で均衡を破る先制点を挙げた。

だが直後の5回裏は1死一塁からグラスノーのボークで二塁にランナーを背負うと、三盗を仕掛けられ、W.スミスがサードへの悪送球。ホームへの生還を許し、すぐさま1-1の同点に追いつかれた。その後はフレリックを左飛、コントレラスを遊ゴロに打ち取り、6回からの継投につなげた。

打線は1対1の同点で迎えた7回、1死一・二塁の場面で大谷の第4打席を迎え、2番手A.アシュビーを相手に、カウント2-2からダブルスチールで二・三塁に。大谷は四球を選び1死満塁とすると、続くM.ベッツ(32)が代わったN.ミアーズに対し、レフトへの犠飛で執念の勝ち越し。W.スミス(30)が四球で再び満塁としたがF.フリーマン(35)が一ゴロに倒れ、追加点ならず。

9回の大谷の第5打席は、無死一塁の場面で5番手J.ケイニングを相手に、3球で空振り三振。1点リードのまま迎えた9回裏は、8回途中から続投のT.スコット(30)が2本のヒットで1死一・二塁のピンチを招くと、代打のA.ボーンに同点タイムリーを浴び、試合は延長戦へ突入した。

10回の打線は、7番手T.メギルに対しF.フリーマン(35)、A.パヘス(24)、4試合ぶりスタメン復帰のT.エドマン(30)が3者連続の空振り三振。その裏はイェーツが先頭のコントレラスの中飛で1死三塁とすると、続くチョーリオに2球目をレフト前に運ばれ、無念のサヨナラ負けに沈んだ。