四国最南端、土佐清水市にある観光施設「足摺海底館」が、漏水により休館していることがわかりました。海の中にある「海中展望エリア」の壁に、直径1cmほどの穴が開いていたということです。
海中展望台「足摺海底館」は、1972年の開館から、竜串観光のシンボルとして50年以上親しまれてきました。建物に入ってらせん状の階段を降りると、水深7mの海中に設置された展望エリアがあり、その小窓から、海中のサンゴや魚が泳ぐ様子を見ることができる展望施設です。
運営する高知県観光開発公社によりますと、6月26日の朝、職員が「海中展望エリア」の床全体が4cmほど浸水しているのを発見したということです。「足摺海底館」は、メンテナンスのため、その日から休館としました。
佐賀県にある「玄海海中展望塔」のメンテナンスを行う業者に依頼し、海の中から調査を行ったところ、窓付近の壁に、直径1cmほどの穴が開いていることがわかりました。現在は、内側から止水処理をして漏水は止まっているということです。
高知県観光開発公社によりますと、「足摺海底館」はこれまで、雨漏りの対応や外壁の補修、塗装の塗り直しなどは行ってきましたが、抜本的なメンテナンスはしていないということです。海水の漏水は初めてで、高知県観光開発公社は、「現時点で老朽化が原因とは言えない」としています。
高知県観光開発公社は、7月22日に再調査を行い、今回の部分以外に異常が無ければ8月中旬に営業を再開することを目指して今後の対応を協議していて、「お客さまを再び迎えられるよう、最善を尽くしたい」としています。