宮崎県高千穂町でとあるプロジェクトが進んでいます。それがさんしょうのブランド化です。
このプロジェクトに参加しているのは、大手食品メーカーや大学のほかに、高千穂町が産地として知られる乾しいたけの農家です。
どのような狙いがあるのでしょうか。
(玉岡克希記者)
「こちらの圃場では、3年前かけてさんしょうが実を付けたそうです。摘むと爽やかな香りがパーッとに広がります」
高千穂町の奥地にある圃場で栽培されているさんしょう。
この山椒のプロジェクトは、ハウス食品グループなどの企業や南九州大学、それに、地元農家が連携して取り組んでいるもので、2022年から栽培を始め、8日、初めての収穫を迎えました。
さんしょうの栽培をしているのは、高千穂町の乾しいたけ農家、飯干公昭さん。
乾しいたけ農家がさんしょうの生産に乗り出した理由はその収穫時期にあります。
乾しいたけの収穫期は春と秋。
一方、さんしょうは夏が収穫の時期となるため、繁忙期が重ならず、効率よく、それぞれの作業にあたることができます。
また、どちらも同じ設備を使用するため、初期投資が抑えられるのもメリットだそうです。
(山椒農家 飯干公昭さん)
「高齢化だったり、農業人口は減ってきているので、新たな農業として、高千穂に根付いてくれればと思っています」
香りと刺激が特徴のさんしょうは、海外では「ジャパニーズペッパー」と呼ばれ、スパイスとして注目されています。
和食人気の高まりを背景に、ハウス食品グループではさんしょうのブランド化を目指したいとしています。
(ハウス食品グループ 岡本雄一取締役)
「(さんしょうに)付加価値をつけるということで、魅力を発信できるようなことを作り出して、私どもが製品にしたり、様々なサービスを通じて日本だけでなく、世界に発信をしていきたいというふうに思っております」
今後、プロジェクトでは毎年およそ1000本の苗木を植える計画で、2027年からの本格的な販売を予定しているということです。
注目の記事
【独自】八丈島・土石流被害の教職員住宅は「土砂災害特別警戒区域」指定も都は入居者に説明せず 2度の改修要求も工事は行われず「ちょっと間違えば死んでいた」 台風22号・23号

20歳の娘は同級生に強姦され、殺害された…「顔が紫色になって、そこで眠っていました」 女子高専生殺害事件 母親が語ったこと【前編】

「ChatGPTと結婚しました」AIからプロポーズされ結婚式を挙げた女性(32)「相談していたら親身になってくれた」一方で葛藤も…【岡山】

誘導された避難先で“土石流直撃”「指定の避難所と別の場所に誘導」台風被害の八丈島 約3週間後も断水続く

「タバコがクマ対策に使える?」「大声を出すことは有効?」クマによる人的被害を防ぐ基本のQ&A 正しく知って無駄な衝突をしないために

デマと誹謗中傷飛び交った宮城県知事選「悪行14選」拡散した男性は? 誤情報でかすんだ政策論争【報道特集】









