宮崎県は、高原町で見つかった2頭の死んだ野生イノシシについて「豚熱」の感染が確認されたと発表しました。

県によりますと、今月4日と5日、高原町の田んぼや杉林であわせて2頭の野生イノシシが死んでいるのが発見され、7日、検査した結果、豚熱の感染が確認されたということです。

県内の野生イノシシでの豚熱感染は3例目と4例目になります。

今回の個体が発見されたのは、1例目の事例からおよそ4キロから5キロの地点で、2例目の事例からは、およそ1キロから2キロの地点だということです。

県では、県内すべての農場で豚熱ワクチンが接種済みであるため、国の指針に基づき、豚の移動・搬出制限は行わないほか、経口ワクチンの追加散布は実施しないとしています。

県は養豚農家に対して、野生動物侵入防止対策や車両の消毒など、対策の徹底を呼びかけています。