あなたの世帯はどこに? 最も多いボリュームゾーンは年収300万円未満の世帯

では、具体的にどの所得層に最も多くの世帯が分布しているのでしょうか。

今回の調査で最も世帯数が多かった所得階級は、「100~200万円未満」と「200~300万円未満」で、それぞれ全体の14.4%を占めました。次いで「300~400万円未満」が13.1%となっており、この3つの階級、つまり年収400万円未満の世帯で、全体の4割以上(41.9%)を占める計算になります。

一方で、年収1000万円を超える世帯は全体の12.3%でした。所得の分布は、低い方に多くの世帯が集中し、高所得層は少数ながらも全体の平均値を引き上げている、典型的な「右に裾が長い」分布となっています。

所得分布を見ると、平均所得(536万円)よりも所得が低い世帯が多く、より実態に近い中央値は410万円となっている。

このことから、多くの国民が感じる「景気回復の実感のなさ」や「生活の厳しさ」は、統計データによっても裏付けられていると言えます。