年々、厳しさを増す夏の暑さ…ところが、その背景にある地球温暖化から目を背けるような動きが起きています。

猛暑…温暖化に懐疑の声

猛暑の中、コメ作りが進む田んぼに行くと...

コメ農家・多田正吾さん(千葉・東庄町)
「今年は雨が降らないので、こんなに(土が)割れてしまった。あんまり割れると稲の成長も悪くなる」

想定より降水量が少なく、異常な高温が続けば、コメの出来への影響は避けられません。

多田さん
「雨がなければ細くなる。実が小さい」

出荷量が減少し、今後更なる価格高騰に繋がる可能性もあります。

街録
「めちゃくちゃ暑いです。暑くて溶けちゃいそうです」

東京都心では、6月の真夏日の日数が観測史上、過去最多を更新しました。7月に入っても列島各地で体温超えの暑さに見舞われています。

こうした猛暑は、世界でも。

火曜日、フランスでは「命が危険にさらされる」として5年ぶりに最高レベルの「熱波警報」を発表。

パリ市民
「冷蔵庫、いや、冷凍庫に入りたい気分だわ」

イタリアのローマでは最高気温が連日40度近くを記録。スペイン南部では、6月28日、46度を観測しました。

スペイン市民
「この暑さには慣れない。どうにもできないので仕方がない」

尋常とはいえない猛暑の背景にあるとされるのが「地球温暖化」。

ところが今、世界を見渡すと、この温暖化に懐疑的な声が広がっているのです。

インフルエンサー ジョー・ローガン氏
「気候が安定してないことは当然。人間の影響で気候変動したのではない」

こうした発言を行っているのは、インターネットの配信番組で、世界的人気を博すインフルエンサー。このチャンネルの登録者数は2000万人に及びます。

イギリスのニュースサイトの分析によれば、気候変動に懐疑的なXの投稿は、2021年と比べ82%、YouTubeでも43%増加しています。

さらに、温暖化という科学的事実そのものに背を向けるのが...