内戦が続くミャンマーで多くの子どもたちが軍に徴兵されている問題をめぐり、軍事政権は、兵役に就いていた未成年93人を解放したと発表しました。

ミャンマー軍に未成年が徴兵されている問題をめぐっては、国連が先月17日付けの報告書で、482人の子どもたちがミャンマー軍や軍傘下の武装組織に徴兵され、378人が戦闘任務に利用されたと指摘しました。

国連の報告書について、ミャンマー軍事政権は4日、国営紙を通じて、兵役に就いていた「未成年93人が保護者のもとに返され、経済的支援が提供された」と発表しました。

一方で、国連の報告書は「根拠のない主張であり、データは完全に誤っている」と反論しています。

ミャンマーでは、2021年の軍事クーデター以降、軍と抵抗勢力による戦闘が長期化していて、国連は、一部の少数民族武装勢力にも少数ながら子どもたちが徴兵されているとしています。