こちらは、三刀屋川から少し離れた場所にある酒米の田んぼ。
本来なら、水をたっぷり張っていなければならないこの時期に水がほどんどありません。

なべやまらいす 石原公夫 代表取締役
「もうじき、出穂といって穂が出てくる時期で、一番、水の大事な時期だが」

コメの生育で、最も水が必要となるのが、穂が出る出穂期。
それがまさに今。

なべやまらいす 石原公夫 代表取締役
「どうしても、小川の水位が減ってきてるので、いっぱいに水を溜めようとすると、水が足りない」

そう話す石原さんに、田んぼから1キロほど離れた小川に案内してもらうと。

なべやまらいす 石原公夫 代表取締役
「今の圃場までの間の田んぼすべての水をまかなわないといけないので、これだけの水では厳しい」

小川を見ると、少ない水を砂を盛って、流れを分けているのが分かります。

なべやまらいす 石原公夫 代表取締役
「だからこれからは、きょうはここの田に水を入れる、明日はここの田に入れるみたいな作戦を立てないと、なかなか厳しくなってくる」

この先もしばらく、まとまった雨が降る予報はありません。
今も続く令和の米騒動。
その原因のひとつは、おととしの異常気象による米の不作といわれています。

なべやまらいす 石原公夫 代表取締役
「ほんとに大事な時期なので、水が。少しでもにわか雨でもいいので、夕立ちが降るといいなと思っている」