福島第一原発1号機で行われている大型カバーの設置工事について、完成が、最大で半年ほど遅れることがわかりました。

福島第一原発1号機では、がれきの撤去の際に放射性物質が飛散するのを防ぐため、2022年から、建屋全体を覆う大型カバーの設置工事を行っています。しかし、工事で使う大型クレーンの不具合や、現場で被ばく対策の見直しが必要になったことなどから、東京電力は、3日、大型カバーの完成を「今年の夏頃」から「今年度内」に延期すると発表しました。

一方で、カバー設置後の燃料取り出しの開始時期は、作業工程を短縮できるとして、2027年度から28年度で変更はないということです。