参議院議員選挙がきょう3日に公示され、改選数1の鹿児島選挙区にはこれまでに4人が立候補しました。
立候補したのは届け出順に、
▼無所属新人で立憲民主党が推薦する元国会議員秘書の尾辻朋実さん(44)、
▼参政党新人で医師の牧野俊一さん(39)、
▼自民党元職で公明党が推薦する園田修光さん(68)、
▼政治団体「NHK党」の新人で自営業の山本貴平さん(50)の4人です。

(尾辻朋実候補 44歳 無・新)「この半年間の準備期間、父の“虫の目になる”という言葉を私の胸に抱いて、鹿児島中を走り抜けてきた。地域や地方、中小企業、一次産業は本当に置いて行かれてしまった、この20年間。
私は今こそ、政治を変えなければならないと思う。政治はどこか遠くにあるものではない。みなさんの一番近くにあって、本当に国民のみなさんが困ったときに頼りになる灯りでなければならない。
みなさんの近くに温かい政治の光を取り戻す。そのために、残り17日間を必死で駆け抜けていく」
無所属新人の尾辻朋実さん(44)は、商社勤務などを経て、参議院議員の父・尾辻秀久さんの公設秘書を務めました。立憲民主党や連合鹿児島などの推薦を受けて、共産党とは候補者を一本化しました。大都市との格差是正などを訴えています。

(牧野俊一候補 39歳 参政・新)「この30年、日本の経済はずっと停滞が続いてきて、現在、国民の生活はどんどん相次ぐ増税と、社会保険料の増加によって苦しくなっているばかり。
この日本経済はもう一度しっかり復活することは十分可能。にもかかわらず、緊縮財政という間違った政策ひとつで、可能性を全部潰してきた。
組織の力を借りず、企業の力を借りず、1人1人が立ち上がって作った参政党。これは本当に今、国の政治の流れを変える可能性がある。選挙に行っても何も変わらない、そもそも政治に関する無関心、諦めが長らくずっと日本の空気を支配してきたが、みなさんにはそれを変える力がある」
参政党新人の牧野俊一さん(39)は、京都府出身で、2019年に鹿児島市へ移住し、県内の医療機関で救急医として勤務しています。消費税の段階的な廃止などにより国民の負担を抑えることや、積極財政を掲げています。

(園田修光候補 68歳 自民・元(1))「災害が起きたら、すぐに救助の体制をとる。災害が起きる前にしっかりと防災をしていく。これは自民党の一丁目一番地。このことはほかの政党にはできない。
今、物価高が争点になっている。離島であっても中山間地でも都市部でも生活がある。産業の生業がある。ひとつひとつ、地域の皆さんの生活を守るために、産業を守るため、農業を守るために、鹿児島の皆さんに分かってもらわなければいけない。それを国政でやらせてください」
自民党元職の園田修光さん(68)は、衆議院議員と参議院議員をあわせて10年間、務めました。公明党や自民党の友好団体と連携した組織戦を展開し、国政での経験を全面に出して返り咲きを狙います。

(山本貴平候補 50歳 諸・新)「不法滞在者、オーバーステイ、日本のルールに従わない、法律に従わない違法外国人の流入や、長期の国内滞在が話題となっている。そのような悪質な外国人に対して、日本の治安を維持するという意味合いで、政治の角度からNHK党は強く戦っていく。
今、動かないと、これから三年後、五年後、十年後、日本が日本人のための国ではなくなる可能性もある。このままでは日本の古き良き大事な文化伝統などが教育も含めて損なわれてしまう。NHK党のホームページにアクセスして、政策公約を見てほしい。NHKをぶっ壊す」
政治団体「NHK党」の新人・山本貴平さん(50)は、東京都出身で、今月2日に鹿児島に入りました。違法滞在外国人などの移民問題や消費税の減税などを訴えています。
投票日は今月20日で即日開票されます。