国内最小級のトンボ、ハッチョウトンボが熊本県上天草市の湿原で飛び始めました。
上天草市姫戸町にある白嶽森林公園の湿原では、葉っぱなどで羽を休めるハッチョウトンボを見ることができます。

成虫でも体長がわずか15ミリから20ミリで、湿地の草に止まっているトンボはしっかり見ないと探し出すことができません。
このハッチョウトンボは6月から7月が羽化の最盛期で、オスだけが成長するにつれて徐々に赤みを帯びていきます。

熊本県内ではこの湿原のほか、人吉・球磨地方の一部でしか確認されておらず、数も年々減ってきていることから、環境省はレッドリストで近い将来、野生での絶滅の危険性が極めて高い「絶滅危惧IA類」に分類しています。
今年(2025年)は6月29日に飛び始めたということで、この湿原では9月ごろまで観察することができます。