
3期目を目指す自民党の現職、森屋宏さん。
県連のトップとして負けられない戦いとあって出陣式には党所属の国会議員や長崎知事、推薦を出している公明党の関係者が出席しました。
自民党の裏金問題から続く逆風を実感している森屋さんは、長崎知事を県連の役職に復帰させ支援を受けるほか、公示前から県内各地で集会を開くなど組織力を生かした選挙戦を展開する見通しです。
森屋さんは「地域経済を発展させてきたのは自公政権だ」とアピールし、地域に密着した政治運営を訴えています。
岸田内閣での官房副長官の実績などを前面に打ち出し、今回の選挙を2期12年の集大成と位置づけています。

参政党の新人、永田己貴さん。
今回の参議院選挙では県内で唯一の女性候補です。
県内の国政選挙で参政党としては前回の参院選、去年の衆院選に続いての候補擁立となります。
減税や外国人の過度の受け入れの規制、それに学習塾の経営など教育に携わっている経験から教育改革なども訴えています。
東京都議選で躍進した党の勢いを背景に、保守層の票の取り込みを狙います。

国民民主党の新人、後藤斎さん。
これまで衆議院議員を通算4期務め、民主党政権で内閣府副大臣、2015年から山梨県知事を1期務めました。
同じ旧民主党系の立憲民主党は候補者を擁立しなかったものの、組織として後藤さんへの支援はしない方針をとっていますが、公示直前に立憲の中島克仁衆院議員が選挙区では国民民主党を支援すると表明しています。
「手取りを増やす」をキーワードに消費税率の引き下げやガソリン税の暫定税率の廃止などを訴えています。
また元農水官僚の経験をアピールし、コメの価格高騰対策など農業政策も取り組むとし支持拡大を目指しています。

共産党の新人、早田記史さん。
去年の衆院選に続いて2度目の国政選挙への挑戦です。
県内の参院選では2016年以降「野党統一候補」が擁立されてきたため、共産党が独自候補を擁立するのは12年ぶりです。
「物価高から暮らしを守る」として消費税の廃止を目指し、まずは一律5%への減税を訴えるほか、財源の確保として大企業・富裕層に応分の負担を求めるとしています。
社民党県連や市民連合山梨から推薦を受け、反自民票の取り込みをめざしています。

政治団体・NHK党の新人、舟橋夢人さん。
業界団体などの支援を受けず、週末の活動を中心に選挙戦を展開します。
食料品の消費税を5%に引き下げることやガソリン税の暫定税率の廃止などで手取りを増やすと訴え、浸透を目指します。
小嶋キャスター:
大村さん、今回の選挙のポイントは?