2日朝早く、福島県西会津町で、散歩中の80代の男性がクマに襲われ、顔を引っかかれてけがをしました。県は、7月末までとしていた会津と中通りのクマ出没特別注意報を9月まで延長して注意を呼びかけています。

吾妻康弘記者「早朝このあたりを散歩していた男性が突然クマに襲われました。親子のクマとみられています」

警察などによりますと、2日午前5時半ごろ、西会津町野沢で80代の男性が一人で散歩をしていたところ、親子とみられるクマ2頭と遭遇し、そのうちの1頭に襲われました。男性は左耳から顎にかけて引っかかれ、けがをしましたが、軽傷の模様ということです。その後、近くにいた通行人が消防に通報しました。

現場は、西会津町役場から直線で1.5キロほどの場所で、今年、県内で発生したクマによる人的被害はこれで2件目です。

一方、福島市の市街地では、6月30日から体長1メートルほどのクマが目撃されていて、2日も福島市飯坂町では、9件の目撃情報が警察に寄せられました。

目撃情報が相次ぎ、人的被害も発生したことから、県は、7月末までとしていた会津と中通りの「クマ出没特別注意報」を9月15日まで延長して注意を呼びかけています。