これからの時期、心配なのが水の事故です。
服を着た状態で海や川に落ちた場合を想定した体験授業が先週、愛媛県今治市内の小学校で行われました。

今治市の富田小学校で開かれた体験授業には、6年生の児童およそ90人が参加しました。

児童たちは服を着たままプールに入り、水着の時よりも水の抵抗や服の重みで動きにくくなることを確認しました。
取材した坂田アナウンサーも体験授業に参加。

坂田アナウンサー
「Tシャツ1枚だがだいぶ水が含まれて重い」

服を着た状態で海や川に落ちてしまうと、重大な事故を招くおそれがあることを身をもって体験しました。

では、溺れた場合、どうすれば良いのでしょうか。児童たちは、水に浮かんだ状態で救助を待つ、「背浮き」と呼ばれる体勢に挑戦。

坂田アナウンサーも児童と一緒に「背浮き」をやってみました。

児童に教えてもらう坂田アナ
「鼻と口を出せば大丈夫だそう。もう一回やってみます」

「できました!背浮きできました」

体を大の字にして、肺にしっかり息をため鼻と口を水面に出すことで体を浮かすことができます。

小学6年生
「気を付けたいことは自分1人だけで(海や川に)いかないこと。溺れそうになったら浮いて待つこと」

今治市消防本部中央消防署 正岡大喜 隊員
「私たちがまず言いたいのは(溺れても)慌てないということ。非常に怖いと思うが慌てず助けを待ってほしい」

県内では去年、水難事故で12人が死亡していて、去年7月には西条市の加茂川で10歳の女子児童が溺れて亡くなる事故も起きています。

消防は「溺れている人を発見した場合には泳いで助けようとせず、ペットボトルやランドセルなどを浮力のあるものを投げ入れ、通報してほしい」と呼びかけています。