世界遺産・ナスカの地上絵を守る新たな取り組みがはじまります。※サムネ 広大なナスカ台地

ペルーの世界文化遺産「ナスカの地上絵」を未来に残すため、山形大学と一般社団法人ナスカ地上絵協会(NAPRA・ナプラ)は、きょう包括連携協定を締結しました。



山形大学ナスカ研究所は、2004年から地上絵の研究を進め、AI技術の導入により多くの新たな地上絵を発見するなど大きな成果をあげています。しかし、周辺の市街地や鉱山の拡大により、地上絵の破壊が進んでおり、早急な保護が求められています。

保護が必要な理由は地上絵が認識しづらいこと。山形大学は「これまで発見された地上絵を保存し活用を進めるためには、人々が地上絵を認識できるようにするクリーニングが急務だ」としています。

今回、連携の第一弾として、近日中にクラウドファンディングを実施。目標金額200万円で、地上絵の視認性を高める「クリーニング活動」を計画しています。

この活動では、地上絵の白い地面に溜まった石や砂を除去し、図柄を際立たせる手法を採用。今年の11月から12月にかけて、ペルーのナスカで現地作業を始める予定です。

山形大学とNAPRAは、今後もナスカの地上絵を守る取り組みを続けていくとしています。