時間がない!仕込みが忙しく、急ぐことしか考えられない…
被害にあったのは富山市内の居酒屋で、落ち着いた雰囲気の店内で富山湾の海の幸をはじめ地元の新鮮な食材を活かしたコース料理を提供しています。
この居酒屋の店主によりますと、先月24日、店に「あす6名で会食したい」という電話が入りました。「シラカワ」と名乗る客は、医師の集まりで「1万5千円ぐらいのコースで1人大体2万円ぐらいに収まればいい」と予約を入れました。

翌日午後になって、「シラカワ」は「メニューを送ってほしい」と前日に店側と交換していたLINEでやり取りを始めました。
店主:
「当日のメニューはこういうのですけど、問題ありますかというそういう流れ。そこまではもうまったく疑いがないというか」
会食は午後6時からにも関わらず、午後3時ごろ「急遽ワインを用意してほしい」とLINEで連絡が入ります。しかし、店には置いてない銘柄の高級ワインで、「シラカワ」は自分が紹介する酒販店にそのワインがあるので代金を立て替えてほしいと指示してきました。
取り寄せるように指示されたのは、1本24万円の高級ワイン「シャト―・オー・ブリオン」でした。

店主:
「高いなと。私のお店ではそれぐらいの値段のワインは使ったことがないので」
予約の時間が近づいている中で、店主は焦っていたといいます。
店主:
「もう時間がないと。私も仕込みで忙しかったですし。急ぐことしか考えてなくて」
酒販店の担当者だというLINEのIDを紹介されて、高級ワインの売買に関するやり取りをしたところ、個人名義の銀行口座にお金を振り込むように要求されました。
店主:
「個人に振り込むなんて普通ははあり得ないというか、そこで疑問を持てばよかったんですけど…」