世界的建築家・隈研吾さんが、自身初となる工場の外観を設計し、1日、お披露目されました。テーマは「自然との調和」です。
木のぬくもり溢れる、なめらかな曲線。福島市大笹生に誕生したのは、機械工具や建築機器などを開発する東北日東工器の新たな工場です。道の駅ふくしまや福島大笹生ICのすぐそばで、延べ床面積はおよそ2万平方メートル。白河市と山形県にあった2つの工場を移設し、最新鋭の機器を揃えた、より充実した施設に生まれ変わりました。
その新たな工場の外観を設計したのが、世界的建築家・隈研吾さん。国立競技場や大阪・関西万博のパビリオン、そして福島県内では玉川村の乙な駅たまかわのデザインを担当しました。隈さん自身、工場の外観を手がけたのは初めてということで、そのきっかけとなったのが…。
隈研吾さん「このプロジェクトは小形くんとの50年来の友情の賜物で…」

隈さんと東北日東工器の小形明誠社長は、大学時代の友人。その縁で、今回のコラボが実現しました。隈さんの建築といえば「木」の温かみを感じるデザイン。
佐藤玲奈アナウンサー「軒裏に使われているのは、すべて福島県産のスギです。一見、工場とは思えないほど、とてもぬくもりのある外観です」
また、周囲の自然豊かな景観に合わせ、外観は「自然との調和」を大切に設計されています。
隈研吾さん「工場(のデザインは)初めて。これはいままでの工場と違うものにしてやろうと。建物全体が大笹生の山並みに調和するものにしようと、曲線を多用して、地元の材料を使って地元の風景になじむような工場を作れば、従業員のみなさんが気持ちよく働いてもらえる」
隈研吾さんがデザインを手がけた工場は、1日から稼働し、200人体制で業務にあたるということです。