町の居住人口は震災前の3% 買い物環境は大きな課題に

双葉町では、3年前に住民の帰還が始まりましたが、町の居住人口は、6月1日現在で185人と、震災前の3%に満たない状況です。これまで、町の中心部にスーパーやコンビニエンスストアは無かったため、住民の生活にとって買い物環境の整備は大きな町の課題となっていました。

こうしたなか「イオン双葉店」は、JR双葉駅の東側、町役場の隣の敷地にオープンします。生鮮食品や医薬品の販売のほか、店内にはイートインスペースが用意され、地域の交流の場になることも期待されています。

一方、懸念されるのは高齢者の買い物です。現在居住人口の半分以上が住んでいる町営住宅は、駅の西側にあります。町営住宅には高齢者も多く住んでいて、買い物袋を持ちながら駅舎を越えて行き来するのは、大きな負担になります。

これについて、イオン東北では「町営住宅の前には、これまで移動販売車を出していたが、イオン双葉店オープン後もこれを継続していく」と話しました。今や買い物弱者の支援は被災地だけでなく全国的な問題です。その支援も含めて、多くの町民にとって利用しやすいスーパーになることが期待されています。