夏のボーナスシーズン到来!心待ちにしていた賞与を受け取った人も多いのではないでしょうか。
ボーナスをめぐって、「これは不公平では?」と思うようなケースが実はあります。
「同期入社のAさんとボーナスの支給額は同じはずなのに、なぜか自分のほうが手取り額が1万円以上も少ない…」
このようなケースが発生し、差額が生まれる大きな要因は、ボーナスが支給される「前月の給与額」にあります。具体的な金額のシミュレーションを通して、ボーナスの手取り額が変わる所得税の仕組みについて、解説します。

結論!手取り額の違いは「源泉徴収税率」
ボーナス(賞与)から天引きされる所得税は、「源泉徴収」という形で納めます。この源泉徴収される税額を決める「税率」が、人によって異なる場合があるのです。そして、その税率を決定づけるのが、主に以下の2つの要素です。
・賞与支給月の前月の給与額(社会保険料などを引いた後の金額)
・扶養親族の人数
つまり、前の月に残業をたくさんして給与が多かったり、扶養している家族がいなかったり(または少なかったり)すると、ボーナスから天引きされる所得税率が高くなり、結果的に手取りが少なくなる、という現象が起こり得ます。
この記事では、特に同期の間で差が出やすい「前月の給与額」のケースに焦点を当てて解説していきます。