いよいよ巻機山の頂上へ…
冬になると10メートルを超す雪に覆われる山頂付近では背の高い木は育ちにくく、草原が広がります。池塘(ちとう)と呼ばれる天然の池も点在し、“天空の楽園”と呼ばれています。
登山口から5時間、山頂標識のある広場に到着です。
実は山頂標識のあるこの広場は信仰上の山頂となっていて、巻機山の標高最高点はもう少し先にあります。
広い尾根を10分ほど進んだところにある、石を積んだ『ケルン』が山頂の目印です。
【登山者は】「ニセがあったり、あっちにも山頂って書いてあったし、だまされませんでした?面白いですねえ」
越後上布(えちご・じょうふ)や塩沢紬(しおざわ・つむぎ)など、古くから機織りが盛んだった魚沼地域。なだらかな山頂には『機織りの姫』が住むと伝えられ、巻機山と名付けられたそうです。
この日は避難小屋に泊まります。田村さんが夕食をつくってくれました。アツアツのラーメンを頂きます。
【BSN 五十嵐祐カメラマン】「冷えた体に最高ですね」
朝、山頂に広がる絶景
翌朝、もう一度山頂へ。残念ながら登る朝日は見られませんでしたが、雲が作り出す芸術が広がっていました。「滝雲」です。
【巻機友の会 田村仁さん】「親父たちの世代、私たちの代、出来れば子どもたちの代にもこの活動を受け継いでいきたい。春から秋まで飽きさせない景色を見せてくれるので、いろいろな人に来てもらい、堪能してもらいたい」