『カメラマンが魅せられた風景』、今回ご紹介するのは南魚沼市にそびえる日本百名山のひとつ、標高1967メートルの巻機山(まきはたやま)です。
【撮影 10月13日、14日】

“お姫さまが住む”山の紅葉

南魚沼市の巻機山桜坂駐車場で待ち合わせたのは、ボランティアで登山道整備などをしている『巻機友の会』の田村さんです。

【巻機友の会 田村仁さん】「7合目から上は(紅葉で)色づいているという話」



日本百名山にも数えられる巻機山。紅葉まっさかりの井戸尾根を登り1967メートルの山頂を目指します。
この日は雲が低く、霧がかかりやすい天気。それでもたくさんの登山者たちが訪れていました。

【登山者は】「高崎からです」「Q目的は?『草紅葉』を期待してきた。山頂は真っ黄色になる」

7合目を過ぎて尾根に出ると、紅葉のパノラマが広がります。



【登山者は】「絶景ですね。最高です。あの光がさしている所がいい」「下は雨だからどうなるかと思ったが雲があっていい」


山頂までの標高差はおよそ1200メートル、急な上り坂の先にようやくピークが見えてきました。登山口から4時間…



【巻機友の会 田村仁さん】「着いたんですがここはまだニセモノです」

見えていたピーク、実は9合目。ちょっと面白い名前が付けられています。



【巻機友の会 田村仁さん】「着いたと思うとニセモノが現れる昔の人が面白おかしく名付けたと思う」


強い風が雲を動かし幻想的な景色を見せてくれました。



【登山者は】「草紅葉がとってもきれいもう少し天気が良ければ金色になりそう」「『金色の野』に『青き衣』で来ました」



9合目から30分ほどで避難小屋に到着です。



【巻機友の会 田村仁さん】「これはうちの親父が書いた。昭和46年に巻機友の会を始めた。二代目の会員は6、7人いる」



地域の有志が集まり、半世紀にわたって保全作業を続けてきた巻機友の会。今も若い世代に引き継がれ、毎週整備に登っています。

【登山者は】「外は風が冷たくて頂上はすごく吹雪いていた。すごく助かる」「最高です。こういうのがあって良かった。ゆっくり休める」