社会インフラを救う?ゲーム感覚の「ついでワーク」
comugi:
この「おてつたび」とは少し違いますが、「社会貢献」という文脈での「ついでワーク」もブームになりつつあります。例えば、東京電力が管理する電柱をスマホで撮影する「ピクトレ」というゲームアプリがあります。
野村:
電柱を撮影するゲームですか?
comugi:
チーム対抗戦で、撮影した電柱などの位置をつないだ長さで競うというゲーム性が高いのですが、電柱のひび割れやカラスの巣などを異常の早期発見につながり、インフラの維持管理につながるという仕組みです。
野村:
これは、電柱以外にも活用できそうな仕組みですね。
comugi:
まさにおっしゃる通りで、日本は水道管の老朽化も深刻で、耐用年数を超えている下水管が7.3%にのぼるものの、メンテナンスが追いついていません。トンネル、道路といった様々なインフラについても、地方自治体は人口減少による予算不足に直面しています。こうした課題に対し、ゲームのように楽しみながらインフラ維持に貢献するサービスが生まれているのです。