旅行×労働「おてつたび」に集まる中高年のニーズ
comugi:
もうひとつ、地域貢献と旅行を組み合わせた「おてつたび」というサービスも面白い事例です。これは、人手を求める地域の事業者と、旅をしたい人とをマッチングするサービスで、旅先で働きながら旅行を楽しむというものです。
野村:
具体的にはどのようなお仕事をするのですか。
comugi:
地域の飲食店や農家、製造業などです。登録は1,800事業者にのぼります。利用者はこうした事業者で旅をしながら働いてお金を稼ぎ、一部を除いて宿泊場所も確保されているので、あまりお金をかけずに旅ができると受け入れられています。旅をしたい側の登録者数も、今や6万8000人になっています。
野村:
農作業などは、体験そのものが楽しそうですね。
comugi:
興味深いのは利用者層の変化で、サービス開始当初は利用者の7割を10代・20代が占めていましたが、直近のデータでは50歳以上が26%に増加し、しかもその6割以上が女性だったそうで、これまでとは違う中高年層のニーズにもヒットしているようです。
野村:
若い世代が利用するのは想像がつきますが、50代以上が増えているのは意外ですね。