各地で感染拡大が続く新型コロナについてです。第8波への懸念が日増しに強まっていく中、さらにインフルエンザとの同時流行も危惧されています。私たちはどう向き合えばいいのか、専門家に聞きました。

■街の声「慣れてしまって危機感がない」

「今、新型コロナの状況についてどのように感じていますか?」


(女性)
「風邪くらいのイメージ」
「まだ安心はできないけど、気を付けたほうがいいかな」

(男性)
「やっぱ増えてきてますよね。とりあえず予防接種だけでも早くしたいですね」


(女性)
「慣れてしまって。この状況に。あんまり危機感がないんですけど。怖いのは怖いんだけど慣れきて」

■加藤厚労大臣「2週間後には第7波のピークを超える可能性」

昨日(9日)行われた政府の専門家会議です。加藤厚生労働大臣は懸念される新型コロナの第8波について「2週間後には第7波のピークを超える可能性もある」との見方を示しました。

こちらはエリアでの新規感染者数の推移です。


第7波は、9月の下旬から収束傾向にあったものの感染者数は下がり切らず、10月の中旬からは岡山・香川ともに増加傾向にあります。

■豪州にみる「第8波」「インフル」同時流行の可能性

「今後、エリアでの感染者数は増加を続ける」と、岡山市立市民病院の今城健二副院長は予測しています。


(岡山市立市民病院 今城健二副院長)
「10月中頃と比べればまた再増加しています。第8波に入ってきつつあると考えています」


そういった中で、いま懸念されているのが新型コロナとインフルエンザとの同時流行です。日本の流行の参考とされているのが、南半球にあるオーストラリアです。オレンジ色が新型コロナ流行前、赤色が今年のインフルエンザの感染者数の推移です。


日本より早く入国規制が緩和されたオーストラリアでは、今年、インフルエンザが大流行しました。日本も現在入国制限が緩和され、行動制限が求められていない中、今城さんは今後、国内でインフルエンザも流行する可能性はあると指摘します。


(岡山市立市民病院 今城健二副院長)
「今、世の中行動制限しなくなりましたし、環境としては流行することも決してまれではないと思う」