島根県松江市の飲食店に27日から3日間限定で、ある新作ラーメンが登場しました。

豚でも牛でも鶏でもない、あの厄介者を骨の髄まで堪能できるラーメンなんです。

オープン後間も無くしてほぼ満席となったこちらの店は、人気ラーメン店、ではなく松江市の熊野大社すぐ側のジビエ食堂「安分亭」。

オープン3周年を記念し、今回3日間限定で提供されるのが、イノシシ肉のチャーシューやイノシシの骨から出汁をとったスープが楽しめる「猪ラーメン」です。

弐百円 森脇香奈江さん
「獲られた後の処分に困るというのが、捕獲をしている立場の苦痛な課題」

この店を運営するのは、市内で、コメなどの農作物の鳥獣被害対策に取り組む、弐百円。
市内では、有害鳥獣として年間1600頭のイノシシが捕獲されていて、そのうち1割ほどが肉として製品化されますが、骨は捨てるだけになっていました。
この骨に目を付けたのが今回のラーメンです。


「千葉から車を走らせやってきました」
「お肉は柔らかくて臭みもなく、めっちゃ美味しくいただけます」
「ちょっと血の味とかすると思ったけどそんなことなくて、凄く美味しい」

客も大絶賛の「猪ラーメン」。
記者もいただきました。

土江諒 記者
「豚のチャーシューと脂の質が違いますね。非常にさっぱりしてます。お気づきかと思うんですけど私喉痛めてまして、このラーメン食べたら元気になりそうです。美味しいです」

弐百円 森脇香奈江さん
「現状置かれている状況できることっていったら、素材としてどう楽しむか」
「美味しいって声をたくさん集めたいって気持ちでこの店をやっているので、いろんな可能性を模索していきたい」

27日は用意していた50食が完売。
販売は29日までですが、スープとチャーシューが無くなり次第、販売を終了するということです。