築50年超のビルが多かった天神

2015年にスタートした福岡市の再開発促進事業「天神ビッグバン」は、ビルの高さ制限や容積率を緩和することで建て替えを促す取り組みです。

築50年を超える老朽化したビルが多かった天神では、さまざまな問題があったと市の担当者は話します。

福岡市住宅都市みどり局 井上了二都心創生課長
「そもそもビルの空室が不足していたこと、また耐震性、セキュリティー面で課題のあるビルが多く、企業のニーズにあったオフィスビルが不足している状況でした」

オフィスビルの空室率は2019年に1%台となるなど、都市としての伸びしろに限界を迎えていたといいます。

九州経済調査協会情報研究部 松嶋慶祐次長
「特にオフィス機能が非常に充実するというところが、大きな経済効果になるかと思います。それによって、商業機能ですとか、都市観光に関するような機能に関しても充実するところもありますので」

竣工ビル 目標は「来年までに70棟」

天神地区で2015年から去年3月末までに竣工したビルは58棟で、福岡市は来年までに70棟にすることを目標にしています。

今月末には天神地区で最も高い「天神住友生命FJビジネスセンター」が完成するほか、イムズ跡地の再開発=「天神1‐7計画」や天神ビジネスセンターの第2期の建設も進んでいます。

しかし、天神ビッグバンはそれで終わりではありません。