広島県庄原市東城町の住宅で女性が殺害された事件です。女性が倒れているのが見つかった前の日の夕方に、近くの住民が畑作業をしているところを目撃していたことがわかりました。

この事件は、24日の午後5時半ごろ、庄原市東城町粟田の住宅で、この家に1人で住む矢吹定代さん(84)が、頭から血を流しうつ伏せで倒れ死亡していたものです。矢吹さんの死因は失血死でした。

後頭部を中心に複数殴られ、頭蓋骨は骨折していたということで、何者かが強い殺意をもって犯行に及んだとみられます。捜査関係者によりますと、発見当時、家の中が荒らされた様子は見られなかったということです。

また、近くの住民によりますと、遺体が発見される前日の23日夕方、矢吹さんが畑作業をしているところを目撃したということです。矢吹さんは、翌日の夕方までの間に何者かに殺害されたとみられます。犯人は依然逃走していて、県警捜査本部は情報提供を呼びかけています。

付近の小学校は、きのう臨時休校となりましたが、きょうから再開しています。保護者は「正直、わたしは大丈夫かなと不安があって。再開には不安があった」と心配そうに話しました。

警察や市は、登下校時の見回りを強化するとしています。