工務店の長女として生まれた小山さんにとって、作業場に落ちている木の切れ端やかんなくずは常に身近にある当たり前の存在でした。

ところが一度、栄養士の勉強で東京に出てからふるさとにUターンして感じたのは、違った感覚でした。

(小山美紀さん)
「端材になってしまった木っ端だとか、そういうかんなくずを、なんかもうちょっと大事にしたいなっていう気持ちが、だんだん何か芽生えてきたんだと思うんですね。一番思うのは多分、木が喜んでるなって」

かんなくずを使って作るリボンやバラのアートフラワー。
6月、工務店の事務所で販売をスタートさせたばかりですが、ブライダルや退職のお祝いなどプレゼント用の人気が高まっています。

(小山美紀さん)
「もっとより多くの方に、なんだろう。触ってほしいなって思います。なんかそうすれば、もっともっとこう、木が喜ぶんじゃないかなって思います」

ごみになるはずだったかんなくずが見事に生まれ変わったアートフラワー。
作っている本人も、手にした人も見た目と香りで癒やしてくれます。

紹介したアートフラワーは一関市千厩町の小山工務店で販売されています。