逃げ場のない部下の女性警察官が受けた深い傷

福岡地裁小倉支部 25日

論告求刑と判決では、被害者の置かれた状況と心情についても言及されました。

論告求刑で検察側は「信頼していた上司に裏切られた悔しさ、恥ずかしさ、嫌悪感に苦しめられ、被告人との職務に従事するたびに再被害をおそれて強い緊張を強いられ、警察官を続ける必要性まで疑問に感じるほど悩み、追い詰められていた」と指摘し、被害者の心情を代弁。

判決では「勤務中に被害に遭ったために職務を放棄して逃げ出すこともできず、また、指導員である被告人の機嫌を損ねてはならないとの思いから強く抵抗することもできない中、被害を耐え忍ぶほかなかった」
と認定された。