中居正広氏をめぐる一連の問題に加え、社員がオンラインカジノで賭博した疑いで逮捕されるなど、不祥事が噴出しているフジテレビ。親会社フジ・メディア・ホールディングスの株主総会では、冒頭金光修社長が謝罪しました。出席した株主によれば、会場からは「役員も金銭的責任を果たすべき」という厳しい意見があり、大きな拍手が湧く場面もあったということです。

経営陣の刷新 フジ側11人 ダルトン側12人を提案

 焦点となった経営陣の刷新について、フジテレビは社長候補の清水賢治氏を除く現体制の全員退任と、新たにファミリーマート元社長の澤田貴司氏、TVer社長の若生伸子氏、フジHD財経局長柳敦史氏らを取締役候補とする案を提出しました。

 これに対し大株主の投資会社ダルトン・インベストメンツは、SBIホールディングス会長兼社長の北尾吉孝氏、ワーナー・ミュージック・ジャパン会長の北谷賢司氏、NEXYZ.Group近藤太香巳氏ら12人を提案しました。会場にはフジテレビと関係の深い堀江貴文氏も株主として出席し、総会の注目度の高さをうかがわせました。

 結果として、フジ側が提案した取締役候補が賛成多数で全員選任されたいっぽう、ダルトン側が提案した北尾会長らは、いずれも過半数の賛同を得ることができず、選任されませんでした。