再び沸き起こった “自分の走りと向き合う喜び”
(前田穂南選手)
「パリの前は、五輪というのがあったので、どうしてもやらなきゃっていう思いがあった。今は五輪よりも先に、自分の記録をもう少し超えたい」

五輪という舞台よりも、純粋に自分の走りを突き詰めたい…そう考えていましたが、あることがきっかけで気持ちに変化が生まれます。
(前田穂南選手)
「ファストパスというのができて」
「ファストパス」とはロス五輪の日本代表の選考方法のひとつ。選手たちがより高いレベルで競うために新たに導入された仕組みです。
「2時間16分59秒」という設定記録を破った人の最上位が代表に内定する、というもの。自身の日本記録よりも2分早い、高い目標ですが…。
(前田穂南選手)
「そこで、『あっ、次もロスを狙っていこう』という気持ちになりました」

記録を狙った先に五輪もある。目指す場所が、1本の道で繋がりました。
そしてレース復帰「やっぱり走るのは楽しい」
先月3日。5キロのロードレースで実に349日ぶりの実戦復帰を果たすと、その2週間後には1万メートルにも出場。久々のレースに刺激を受けました。
(前田穂南選手)
「久々にレースに出て、やっぱり走るのは楽しいなと」

フルマラソンを見据え、練習の距離も伸ばしています。改めて感じているのは自分の走りと向き合う喜びです。
(前田穂南選手)
「さらに自分のからだと対話しながら。目の前というか、その先のことより今を大事にしたいんで」
