厚紙を材料に手作りされた甲冑を集めた展示会が、いま、宮城県白石市内で開かれています。

宮城県白石市の壽丸屋敷で開かれている展示会は、厚紙などを材料に手作りの鎧や兜を制作している市内の甲冑工房・片倉塾が開いたものです。

展示されている作品は教室に通う生徒13人が制作したもので、三日月形の前立てが特徴の伊達政宗の甲冑や伊達政宗の家臣・片倉小十郎の甲冑など合わせて30領(りょう)が並んでいます。

甲冑は厚紙を何枚も貼り合わせた上、塗料を塗り重ねて光沢や重厚感が忠実に再現されていて、重さは約5キロで本物の6分の1ほどです。いずれも戦国時代の武将が使った甲冑そっくりに仕上がっています。

甲冑工房・片倉塾 講師・藤間哲雄さん
「約1年かけて作る甲冑です。制作者がどれだけ苦労したか、その辺をよく見てもらいたい。平らな紙から作るので立体感を出すのにたいへん苦労しているので、その辺をよく見てほしい」

甲冑の無料試着体験もできる手作り甲冑展は、入場無料で6月29日まで白石市の壽丸屋敷で開かれています。