岩手県釜石市の飲食店街「呑ん兵衛横丁」に店を構え、東日本大震災の津波で店が全壊するも現在の場所に再建しのれんを守ってきた居酒屋が惜しまれながら閉店しました。

25日が最後の営業となったのは、釜石市の居酒屋「お恵」です。
店は釜石の名物といわれた飲食店街「呑ん兵衛横丁」で1963年に開店。
東日本大震災では津波で店舗が全壊し、仮設店舗を経て2019年に現在の場所に店を再建しました。

女将の菊池悠子さん86歳は、腰痛の悪化のため閉店を決断。
25日はなじみの客が店を訪れ、最後の夜を楽しんでいました。

菊池さんは「みんなに支えられた」と話し、常連客に感謝を伝えながら60年余りに渡って守り続けたのれんを下していました。