花園ラグビー場(大阪府東大阪市)で12月27日に開幕する第102回全国高校ラグビー大会。
鳥取県代表は倉吉東高校に決まりましたが、今回、倉吉東高校は、鳥取県予選で1試合も戦うことなく優勝が決まりました。
協会の理事長も記憶にないという珍事。鳥取県予選で何が起きたのでしょうか。
鳥取県ラグビーフットボール協会によりますと、鳥取県予選には、倉吉東高校のほかに、倉吉総合産業高校、米子工業高校の計3校がエントリーしていました。
倉吉総合産業と米子工業が1回戦を戦い、その勝者が決勝で倉吉東と戦うはずでしたが、選手の負傷などにより、試合に必要な選手15人が集まらなかったということです。
規定により、6日時点で倉吉東高校の優勝が決定しました。倉吉東高校の花園出場は、5年ぶり12度目です。
鳥取県ラグビーフットボール協会 土橋達也理事長
「記憶のなかでは、チームで15人の選手が集まらず、試合が行われずに優勝校が決まることは初めてです。このような形になるのは異例の事態」
倉吉東は、倉吉総合産業と米子工業とで作る連合チームと、13日に参考試合を戦う予定となっていましたが、先だって6日に行われた倉吉総合産業と米子工業との12人制の参考試合でもアクシデントが起きました。
6日の参考試合でも、負傷者が複数名出たことなどにより、連合チームでも15人のメンバーをそろえることができなくなったとして、両校が試合を辞退したのです。
倉吉東は、ついに1試合も戦わないまま、花園へ出場することになりました。
鳥取県ラグビーフットボール協会 土橋達也理事長
「少子化で競技人口が減り続けている状況の中、選手が15人そろわない事態は全国各地で起こっています。
代表入りした倉吉東高校の生徒らは「勝ち上がった」という感覚が得られずにいるだろうし、倉吉総合産業高校と米子工業高校の生徒らは、予選もきちっと戦えなかったという無念さはあると思います」
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