東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原発について稲垣武之 所長は25日、これまでの方針を転換し、6号機の再稼働を優先する考えを表明しました。

【柏崎刈羽原発 稲垣武之 所長】「県内では再稼働に関する議論が進行中の状況。このような状況を踏まえると、現場の安全を預かる発電所長として6号機の起動準備に集中すべきであると判断した」

柏崎刈羽原発の稲垣武之所長は25日の会見で、従来の方針を転換し、6号機の再稼働を優先する意向を表明しました。

東電はこれまで7号機を再稼働の“トップバッター″に位置づけ、先行して準備を進めてきましたが、テロ対策施設の完成が遅れている関係で、仮に再稼働しても今年10月以降は運転ができない状況となっています。

“地元の同意″が得られていない中、7号機の再稼働を先送りした形です。

【稲垣武之 所長】「6号機に非常にリソースが集中してくる。7号機、6号機を同時に立ち上げるのは厳しい」

また、7号機に装填している燃料については今後、燃料プールに戻すことも検討していくということです。