去年、おととしと2年続けて水難による死亡事故が発生している島根県出雲市の海岸・稲佐の浜。
今年こそは無事故を目指し、出雲警察署は地元のサーフィン愛好家グループに、遊泳者への注意喚起など協力を要請しました。
23日、出雲警察署から「水難防止見守り隊」を委嘱されたのは、出雲市を中心に120人ほどのサーファーからなるグループ「Izumo Local Surf」です。
警察は、このグループに、遊泳者への注意喚起や溺れている人などを発見した際は110番通報するといった協力を要請しました。
出雲警察署大社広域交番 平田眞一 所長
「遭難されている可能性のある方がいた場合の通報、警察からも遭難事案について情報提供するので、それに基づいて可能な範囲で発見活動をしていただく」
稲佐の浜では、去年7月、16歳の男子高校生が沖に流され死亡する事故が発生。
これ以外にも、過去2年間で10人が事故に遭い、うち2人が死亡するなど水難事故が多発しています。
去年の事故を受け、境海上保安部が行った調査では離岸流の発生や波消しブロック周辺が急に深くなっていることが確認されました。
稲佐の浜は遊泳禁止ではありませんが、2022年以降、海水浴場は開設されていません。
Izumo Local Surf 田中博之 代表
「サーファーでも、初心者から上級者までいるが、みんなで一丸となって取り組みたい」
海水浴シーズンの到来も間近。
十分、注意して夏を楽しむことが大切です。