太平洋高気圧の強まり今年はかなり早い



例年6月下旬ごろは、太平洋高気圧はまだ本州付近で盛衰を繰り返して、なかなか勢力が安定しません。
ところが、今年は北への張り出しが強く、29日ごろからは東日本・西日本をすっぽりと覆うでしょう。
太平洋高気圧の勢力だけでみると、梅雨明け後の天気図です。
台風が太平洋高気圧を強める
では、なぜ今年は太平洋高気圧の勢力が強いのか?
その一因は、南海上にある台風です。

23日午前9時には、小笠原近海で「台風2号」が発生しました。
現在、日本の南海上は積乱雲が発生しやすい状況になっており、台風2号のほかにも、雲が次々に湧いてきています。
南海上で発生した台風や熱帯低気圧は、日本付近で下降気流となります。
この下降気流が、一層、太平洋高気圧の勢力を強めるのです。
夏の訪れは、すぐそこまで来ています。
RKB気象予報士 橘高香純