現職・角田悠紀候補が考える復興

現職・角田悠紀候補「令和6年能登半島地震から、はや1年半が経とうとしております。この間、何か一つの支援策をやれば、被災者の方々の心が救えると思ったことは一度もなく、市役所の中ではですね、毎日のようにどんな支援が必要かという会議を毎週毎週重ねてまいりました。今なおそういった会議を開いておりますし、今日も支援策についての会議をやってきたところであります。実際のところ、復旧・復興を進めていく中で、やはり計画を立てていくと、いろんな課題が出てくるなというふうにまず思っています。一つ、下水道の工事を入れようにも、より強い高岡を作るための工事をしていかなければいけないということで、住民の皆さんの目に見えた形で工事を進めていく、こういったこともですね大変重要だなと今思っております。どうしても行政というのは国や県に許可をもらいながら進めていかなければいけないというところで、なかなか目に見えない時期というのがあるんですけども、そこも含めて、目に見える時期を必ずエリアでどこかが工事が進んでるんだというような、見える化をしていこうということにも、この1年半、挑戦をさせていただきました」

「現在、特に液状化の被害のひどかった伏木・吉久・横田では、面的な液状化対策というものを工法としてお示しをさせていただき検討を進めておりますが、お示ししたこの工法である地下水位低下工法、これはいくつかの課題があると思っています。一つは耐えうる震度が震度5強までという点。もう一つは、一度動かしたものを止めれば、また地下水が出てくること。三つには、その工法を続けていくためには当然いわゆる維持管理費がかかってくること。この維持管理費の負担をどうしていくか、こういった点が大きな課題だとまず思っています」

「一方で、行政だけで決めることではないと思っておりますし、住民の皆様方と密にお話し合いをさせていただきながら、今までどちらかというと課題の部分であったり、市役所が今何に悩んでるかっていうことを、なかなかやっぱり行政職員というのはお伝えすることが難しかったんですが、先日伏木の方で活動をしている際にですね、やっぱり市長みたいに本音で話して欲しいんだよっていうふうに言われました。市の職員もですね、今何が自分たちの中で課題だと思ってるのかと。住民の皆さんにどんなふうに一緒に考えてほしいのかということを、これからはですね、いわゆる膝と膝を突き合わせて話をしていかなければいけないタイミングに入ってくるなと思っております。そういった意味でも、住民の皆さんと一緒になって考える復旧・復興、これが何よりも重要だと思っておりますし、あとはですね、どうしても液状化被害の大きかった限定的な地域の話になるんですけども、いずれの工事また維持管理費にしても、市民全域の皆様方にご理解をいただきながら、当然お預かりする市税の中でやっていかなければいけないということで、私はこの市長選挙を通じて、例え液状化の被害のなかった地域であったとしても、しっかりとこの液状化対策に対する理解を求めながら、1円でも少ない住民負担となるように努めていきたいと思っております」

「県、国でも様々な議論がされているわけですけども、やはりここはですね、何か一つやればいいということではなく、幾多のことをやるからこそ、成し遂げることができる復興。特に吉久の地域も伏木の地域も横田の地域も全然環境の違う場所でありますので、それぞれの住民の皆さんが望む復興の形。これは復興まちづくり計画を現在策定に向けて、今説明をさせていただいておりますが、それぞれの地域の事情も十分に配慮させていただいた形で、一緒になって作っていく計画にしていきたいというふうに思っております。また高岡市全域での復興も考えていかなければいけないと思っておりますし、この復興には、やはり災害はいつ起きるかわからないという点がポイントだと思っています。『強い高岡』の構築ということをビジョンに掲げさせていただいておりますが、全市的に、またご自宅でも備えていただく、地域でも備えていただく、自助、共助、公助の形を令和の時代に必要とされる自助、共助、公助の形を、住民の皆さんと一緒に考えていきたいと思いますし、市の方からですね、積極的な提案を進めていきたいと思っております。高岡市役所の危機管理課、また復旧推進課とともになって地元の皆さんと一緒になり、『強い高岡』を構築し、いずれ次世代の方々にですね、強い状態で渡していくこと、これが私の責任だとも思っておりますし、今、住民の皆さんに求められていることだとも思っております」