「引退」ではなく「活動休止」のワケ

南波雅俊キャスター:
弁護士を入れた上での結論で、プライバシー保護の観点から内容は言えないということでしたが、相当重大な事案だということは想像できるものなのでしょうか。

レイ法律事務所パートナー弁護士 河西邦剛さん:
今回、親会社と子会社で臨時取締役会を開いているというところがあります。これは、かなり重大な事案だというふうに考えられます。

ポイントは二つあると思っています。

一つ目は、今回のいわゆるコンプライアンスの問題行為が、かなり重大なものだったという可能性。

二つ目は、日本テレビが関与する領域の中で、重大な出来事が起こったので、取締役会を開き降板について決めていったという経緯だと思われます。

日比キャスター:
ただ会見の中では「社員の処分はない」「外部の調査などもしていて、番組の事案であるとはいっていない」と社長から説明がありました。

レイ法律事務所パートナー弁護士 河西邦剛さん:
社員の関与がないということについては、昨今フジテレビで同種事案があったので、あくまでも「国分さん個人が起こしたトラブルです」というニュアンスを表明したかったのかなと思います。

日比キャスター:
それが一体なんなのか、まだわかりませんが、河西弁護士から見て、国分さんのコメントで気になるところはありますでしょうか?

レイ法律事務所パートナー弁護士 河西邦剛さん:
今回、「引退」ではなく「活動休止」。ある意味「復帰」を想定しているわけです。復帰の際、ある程度言える範囲内で言っておかないと、復帰はかなり難しくなってくる可能性があるのではないでしょうか。

まだ言葉だけですが、今後、国分さんがどのように対応していくかがポイントだと思います。

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<プロフィール>

河西邦剛さん
レイ法律事務所パートナー弁護士
芸能・エンターテインメント分野の法律問題が専門